発達障害のある人は、相手の立場に立つことが、難しいといわれています。


「相手の立場になって、考えてごらん」・・・と言われても、

発達障害の人のそれは、

相手の立場になって見た、客観的な自分

ではなくて

あくまで自分の視点で見た、自分自身でしかなかったりします。


私を仮にAさん、とします。

私の友だちのBさんは、当然、A(=私)さんとは違う見方や考え方をもつ、別の人です。


AさんはAさんの価値観でもって、考えて、行動したりしますね。

同じように、BさんはBさんの価値観でもって、考えて、行動したりします。


Bさんが、Aさんの行動を見る時は、Aさんとは違う価値観や考え方で、Aさんの言動を判断します。


簡単に言うと、Aさんが面白いと感じることを、Bさんが同じように、面白いと感じるとは限らない。

そういうものなんですよね。


だからAさんが、Bさんに、「これ面白い話でしょ?」と感じてても、

それがBさんにとって、面白くもなんでもない話である・・・ということは充分あり得ることです。


Aさんは、自分が面白い話だと思って、それをBさんに話しました。

でも、Bさんにとって、それは興味ない話だった・・・とします。


Bさんは、当然面白くなくて、Aさんが話をしていても、興味なさげな表情をします。

ここでAさんが、相手の表情に気がついて、さっと別の話題に移すとかすればいいですが、

Bさんの退屈してる表情に気がつかないAさんは、そのまま、延々と話を続けたとします。


そして話が進むほど、Aさんのテンションがあがっていきました。


Bさんは、つまらない話を延々聞かされる事に疲れ、ストレートに

つまらないわ」と、言ったとします。


自分の話が面白いはずだと信じて疑わないAさんは、

この話を、なんで面白いと感じないのか?と、憤ります。


ここで、Aさんに、Bさんの立場になって、と言われて。


相手から見た、客観的な視点になって、


「ああBさんにとって、この話は、面白くないんだな」


と、考えることができたらいいですが、


「なんでBさんはこの話を面白いと思わないの?

私がBさんだったらきっと面白いと思うわ」


そう考えてしまう傾向が、どうも発達障害の人にありがちだと、思うのです。


そういう私も、こんなふうに、つい、自分視点で判断してしまいます。

だから、「ちょっと待って。これは相手からみたら・・・」という考え方を持つくせをつけたいと思います。




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