これは、私が中学に入学したばかりの頃のお話です。
だから、もうずいぶん昔です。
当時は、当然、発達障害の概念は、今ほど一般的に知られていませんでした。
私はおそらく、ADHD傾向を持っていると思います。
小学校のときのことを思い出すと、ひょっとしたら軽いLDもあるような気がします。
私は、とにかく忘れ物の多い生徒でした。
忘れ物をしたら当然自分が困るし、そのことで先生から注意をされます。
しかも私の具合の悪いところは、忘れたことに気がつくのが、その授業が始まった時だったりして、
誰かに借りるという手段も使えないことが、多かったのです。
でもなにより困ったところは
『忘れ物をして人に借りたりするのは、ずるいこと』みたいな、変な思い込みというか、
こだわりのようなものがあって、たとえ早く気がついていても、そういう行動ができないところがありました。
そうして忘れ物が度重なると、注意のされ方も厳しくなってきます。それで、『よし、明日こそ忘れ物はしないぞ!』と、堅く心に誓うもむなしく、翌日もまた、何か忘れ物をしでかす始末。
悲しかったし、情けなかったし、本当に自分はダメな子だと、責めましたね。
どんなに自分を責めても、改善しないのが、本当に自分でも、悔しかったです。
ある日、先生にそんな気持ちを打ち明けましたが、それなら忘れ物をなくしなさい、
・・・って言われるだけでした。
このトギャッターを読んで、そんなことを思い出しました。
忘れ物・失くし物をするADHD児に対して、大人がすべき対応
おそらく忘れ物や失くし物をするADHDの子は、かつての私のような気持ちを、少なからず抱いていると思うのです。
何度も忘れ物をする子は、わざとではなく、気をつけても、やっぱり忘れてしまうのです。
本人は精一杯、忘れないように、失くさないように気をつけよう、と思っているのだと思います。
ただ、どうしたら忘れ物や失くし物をしないですむかが、わかっていないのです。
中学生時代の私がそうでした。
だから、できたらあまり責めたりしないで、忘れ物や失くし物をしなくてすむ方法を、一緒に探してあげてください。
それが、本人にとっても、周囲の人にとっても、幸運な道だと思います。
たぶん、探せばその子にあった良い方法は見つかると思います。
忘れ物の多い生徒だった私も、今は、自分にあった方法を見つけながら、
たぶん、忘れ物も、失くし物も、普通の人レベルくらいになっていると思います。
部屋も、わりと片付いているんじゃないかなと、思っています。
けれど、ここまでたどり着くには、試行錯誤しつつで、やってきました。
その方法については、また次回にでも書こうかな。
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